高盛土下におけるポリエチレン管のメリットと採用事例

高盛土下の埋設管には、大きな土圧荷重に耐える耐圧性能と長期の耐久性が求められます。高密度ポリエチレン製の管は、他管種と比較して強靭で衝撃にも強く、優れた耐圧性能を有しているため、高盛土の土圧荷重にも耐える埋設管として優れた性能を発揮します。道路横断管として自動車荷重に耐える安全性も備えています。
本ページでは、高盛土条件下でポリエチレン管が選ばれる理由と、管種の使い分けについて解説します。

なぜ、ポリエチレン管は高土被りに対応できるか
- 管の変形により強度以上の土被りに対応 -

ポリエチレン管はたわみ性の管です。たわみ性の管材に加わった荷重(下図W)は管を両サイドに広がった楕円になるような変形を生じます。その際に管が管側の土砂〔裏込め材〕を圧縮しその反力(下図P)で鉛直方向の変形を軽減させると考えるのが一般的です。すなわち、剛性〔変形しない〕管は自らが持つ強度で上載荷重を受け止めます。

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それに比べて、たわみ性〔変形する〕管は管と周辺の土の作用により上載荷重を受け止めるという考え方となります。そのため、たわみ性の管は管そのものが保持する強度以上に上載荷重を許容でき、強靭で衝撃にも強いポリエチレンで製造した管は他管種と比較しても高盛土への対応力が高い製品となります。

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ポリエチレン管が採用される理由
- 高耐久で高い経済性を実現 -

10mを超える土被りをコンクリートボックスやヒューム管を含めたコンクリート2次製品などの剛性〔変形しない〕管で施工しようとした場合、特厚型やコンクリートによる巻き立てで施工するため、経済的にも負担が大きくなります。その点、高耐久のポリエチレン管の場合は、既存の製品で20m以上の土被りにも耐え、経済性に優れているのでお客様に選ばれています。

👉ポリエチレン管の高外圧性能について

 

高密度ポリエチレン管と高耐圧ポリエチレン管の違い-
どの管を使用したらよいか -

ポリエチレン管は大きく分けると仮設用の高密度ポリエチレン管(シングル・ダブルプレスト管)と本設用の高耐圧ポリエチレン管(ヘグラー管・ハウエル管)の2種類となります。

ただ、高盛り土の場合、管を撤去できないことが多く、設置されたままの状態となるため、仮設の場合でも永久構造物として高耐圧ポリエチレン管でご検討頂く事例が増えています。盛土規制法が成立して、盛土に対する世間の関心が高まったこともその流れを後押ししております。
 なぜなら、高密度ポリエチレン管は、高耐圧ポリエチレン管と比較して、耐震性の検討、管の耐久力を示す応力値の照査への対応が難しいことや外圧に対する促進試験などの試験項目が不足しているなど、長期間使用するにあたっての各種検討事項が不足しているご検討の場合には各営業所にご連絡を頂ければ幸いです。

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高盛土工事におけるポリエチレン管のよくあるご質問

Q. ポリエチレン管はどのくらいの土被りまで対応できますか?

標準的な高耐圧ポリエチレン管(ヘグラー管・ハウエル管)で、20m以上の土被りに対応した採用実績があります。実際の対応可能な土被り深さは管径・地盤条件・施工条件によって異なりますので、設計時には個別にご相談ください。

Q. 高盛土の現場では、仮設用と本設用のどちらを選ぶべきですか?

高盛土工事では、施工後に管を撤去せず残置するケースが多いため、仮設用途であっても本設用の高耐圧ポリエチレン管をご検討いただくことを推奨しています。長期間使用する前提であれば、耐震性や応力照査への対応が可能な高耐圧ポリエチレン管が安全です。

Q. 盛土規制法の施行で、管材選定に影響はありますか?

盛土規制法の施行により、盛土の安全性確保への要求が高まっています。埋設管においても、長期にわたる耐久性と試験項目の充実が求められるようになっており、高耐圧ポリエチレン管が選ばれるケースが増えています。

 

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