治山・林道工事におけるポリエチレン製品のメリットと施工事例

山間部の治山・林道工事では、傾斜地での施工性や運搬性、地形の変化に対応できる柔軟性が求められます。ポリエチレン製品は他種管と比較して軽量なため、施工性・運搬性に優れ、多くの治山・林道工事の排水路で採用いただいております。

治山・林道工事におけるポリエチレン管・U字溝の用途

山腹水路

治山・地すべり対策工事の山腹水路において、降雨による表面水ならびに湧水等の地下水の排水を目的として樹脂製U字溝や高密度ポリエチレン管が使用されています。

法面排水

林道の法面排水において、降雨による地表水や湧水等の地下水を迅速に集め、下部水路へ排水する水路として樹脂製U字溝や高密度ポリエチレン管が使用されています。

林道横断管

道路に埋設される排水管、横断管は外圧性が求められます。高密度ポリエチレン管は高い外圧性能を有し、自動車荷重(T-25)の負荷にも耐えるので安心です。また、伸縮・可とう性に優れるので地盤変化にも柔軟に対応し地震動における地盤歪みに対しても安全なため、多くの現場で採用いただいております。

 

治山・林道工事におけるよくある課題

ポリエチレン管(U字溝)は以下のような様々な課題に対しても強みを発揮します。

現場の地形変化が大きく施工が困難

高密度ポリエチレン樹脂は加工が容易で様々な形状を実現することができます。
施工場所や用途により、既存製品では実現できない施工でも現場に最適な形状で加工することで、施工性向上を実現いたします。

急傾斜施工のため、軽量な製品を探している

高密度ポリエチレン管や樹脂製U字溝は他管種と比較して軽量なため、運搬・施工が容易です。現場での管の切断も簡単にできます。

流速が早いので耐久性が心配

山腹水路では水の流れや小石による摩耗が懸念されますが、ポリエチレン管は耐摩耗性に優れ極めて丈夫です。主要な他の材質に比べても、摩耗量は最も低い数値を誇っています。
また、耐候性、耐薬品性も備えているため、優れた耐久性を誇ります。

 

ポリエチレン管(U字溝)の使用メリット

①特殊加工品の製作で現場作業の軽減

高密度ポリエチレン樹脂の特性を活かし、特殊な異形管や有孔管を後加工できるため、規格品だけでなく様々な形状に加工することができます。また、工場内で加工して出荷するため、施工現場での嵌合作業などを縮減できます。

pic_08_07特殊マス pic_08_08大口径管 pic_08_09浄水・雨水・薬品タンク pic_08_10集水ピット
pic_08_11曲管 pic_08_13マンホール pic_08_14Y字分岐管  

 

②他種管と比べ軽量で施工性が高い

他管種と比べても軽量なので、布設機械の小型化が可能であり、全体的なコストダウンが図れます。軽量性は構造物として基礎工の軽減を図り、軟弱地盤においても優れた性能を発揮します。

重量比較グラフ

高密度ポリエチレン管の他重量比較

 

③耐久性に優れ長寿命

高密度ポリエチレン管は強靭な強度に加え、耐摩耗性・耐薬品性に優れるため長期間の使用も問題ありません。また、耐候性にも優れているので露出配管も可能です。ライフサイクルコストの観点からもメリットの大きい管材です。

平均摩耗値(ダルムシュタット法)による比較

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まとめ

施工性・耐久性が求められる山間部の工事において、高密度ポリエチレン樹脂製品は軽量で加工品が豊富なため効率よく施工作業が行え、工事費削減・工期短縮を図ることができます。また、耐摩耗性・耐候性にも優れており高い耐久性があるポリエチレン管(U字溝)はライフサイクルコストの観点からもメリットが大きい管材です。

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