ポリエチレン管による優秀なライフサイクルコストを解説
一般的に「高い」という印象をもたれることの多い高密度ポリエチレン管。しかし、長寿命な管路が求められる昨今、ライフサイクルコストを考慮した管路構築をする必要があります。 長期的な視点でコストダウンを実現する高密度ポリエチレン管のメリットをご紹介します。
ライフサイクルコストとは
材料費と施工費を合わせた「初期費用」と、構築後に発生する改修費やメンテナンス費が「ランニングコスト」です。初期費用だけでなく、長期運用できるようにランニングコストまで見据えた管路構築が重要です。
高密度ポリエチレン管は「初期費用」と「ランニングコスト」をそれぞれ削減し低ライフサイクルコストを実現します。
高い『施工性』で初期費用を削減
高密度ポリエチレン管は材料費だけ見ると他管種より高価になることがありますが、施工性に優れているため、施工費まで含めた初期費用で比較すると費用削減を実現しています。
●道路下カルバート工の設計施工方法で初期費用を比較した場合
検討条件:土被り10m以上
比較管種:①ダイポリンハウエル管(NETIS登録商品)
②遠心力鉄筋コンクリート管
ダイポリンハウエル管を使用した場合経済性は
約6%向上、工程は約39%短縮
●水路工で初期費用を比較した場合
検討条件:山腹水路工
比較管種:①角型U字溝
②鉄コルゲートフリューム
ダイポリンハウエル管を使用した場合経済性は
約6%向上、工程は約39%短縮
高耐久・長寿命でランニングコストを削減
一般的な管種では15年から20年のサイクルで定期的な管路改修が必要になります。その都度、管路回収費用が発生します。
一方、高密度ポリエチレン管なら耐久性が高く、長寿命な管路を構築できるので管路改修の必要がありません。結果、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
ポリエチレン管と他管材との初期費用の差があったとしても、トータルで見ると費用を抑えることができ経済的な管路を構築できます。
高耐久・長寿命のポリエチレン管はランニングコストを抑えられるので長期運用のライフサイクルコストで費用削減を実現
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まとめ
ポリエチレン製品は、長寿命かつ高耐久であるため、鉄製品やコンクリートのニ次製品と比較して鉄製品やコンクリート2次製品と比べて布設替えのリスクが小さいため長期運用することで初期費用の差を覆すことも可能です。加えて、軽量で施工性も良いので、製品単価+施工歩掛まで含めた初期費用のトータルコストを比較検討した場合でも経済性の高い製品となる場合も多いので、製品選定にお困りの際にはぜひご検討頂ければ幸いです。
【施工事例】高機能道路横断管〈ハウエル管Φ1800〉

高機能道路(国道)の横断管としてハウエル管を使用した事例です。
延長 : L=122m、127m
最大盛土 : 31m
【施工事例】ダイポリンハウエル管 管更生工法〈ハウエル管Φ1100〉

錆が進行し強度の低下が懸念されている既設の水路をダイポリンハウエル管(F30-Φ1100)によるパイプインパイプで管更生を行った事例です。道路を通行止めにすることなく、短期間で工事を行いました。
市道横断管の管更生
延長 : 9.25m
【施工事例】法面排水〈ハウエル管Φ800〉

急勾配の法面施工で露出配管となるため、軽量で施工性の良く、耐候性に優れている製品としてハウエル管を採用いただいた事例です。
【施工事例】安定型処分場〈ダイポリンハウエル管R60φ300,φ500〉

新規安定型処分場の浸出水集排水管として採用いただいた事例です。
【施工事例】残土処理場 小段排水〈角型U字溝1000,1200〉

残土処分場の勾配のある法面に布設するため、軽量で施工性の良い製品として採用いただいた事例です。
角型U字溝 KU-1000
延長 : 32m
角型U字溝 KU-1200
延長 : 34m